こんばんは、金色スバルです!
2024年3月18日(月)~6月26日(水)の期間に京都駅-出雲市駅(島根県)間で、「WEST EXPRESS 銀河」と呼ばれる特急列車が運行されています。
個人からカップル、グループまで本記事にご関心をお寄せいただくけるよう、京阪神エリアから出雲市駅までの所要時間、当選のコツ、お値打ちな理由について解説します。
この記事は次のような人におすすめ!
・京阪神エリアから出雲市駅までの所要時間を知りたい!
・「WEST EXPRESS 銀河」に当選するコツを知りたい!
・クルーズトレインより安いわけを知りたい!
京阪神から山陰まで時間がどのくらいかかるのか知りたい!当選確率を上げる方法を知りたい!「TRAIN SUITE 四季島」より価格が大幅に安い根拠を知りたい!そんな方も多いと思います。
今回の記事では「WEST EXPRESS 銀河」の料金体系についても解説します。
鉄道や「WEST EXPRESS 銀河」について存じない方だけでなく、経由地近辺にお住まいでない方にもわかりやすい内容となっていますので、ぜひご覧ください!
それでは、どうぞ!
目次
> 京阪神エリアから出雲市駅までの所要時間はどれくらいかかるのか
始発(京都駅)から終点(出雲市駅)までの所要時間は、下り列車(出雲市行き)の場合は12時間24分、上り列車(京都行き)の場合は14時間51分かかります。
「WEST EXPRESS 銀河」は、本日に至るまで2020年9月11日~11月29日、2021年3月26日~6月27日、2022年5月6日~9月21日、2023年4月3日~8月10日、2024年3月18日~6月26日の計5回運行されてきました。当初は2020年5月8日から9月19日まで運行される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言の影響を踏まえ9月11日~11月29日に延期となりました。列車種別は夜行特別急行列車のため少なくとも特急券が必須となっていて、運行頻度は週2往復程度でした。当時下り列車は京都駅~出雲市駅、上り列車は出雲市駅~大阪駅で設定されていました。
下り列車は京都駅から出雲市駅で運行され、京都駅を午後9時15分に出発し翌日午前9時31分出雲市駅へ到着するダイヤでした。片方の上り列車は午後4時丁度に出雲市駅を出発し翌午前6時12分大阪駅へ到着する運用となりました。下り列車の場合京都駅から姫路駅までが乗車専用駅、伯備線生山駅(鳥取県日南町)から出雲市駅までが降車専用駅でした。はたまた上り列車は出雲市駅から備中高梁駅(岡山県)が乗車専用の発駅、神戸駅から大阪駅までが降車専用の着駅となりました。出雲市行き列車の停車駅は、京都駅を出ますと新大阪駅、大阪駅、三ノ宮駅、神戸駅、西明石駅、姫路駅、生山駅、米子駅、安来駅、松江駅、玉造温泉駅、宍道駅、出雲市駅の順です。逆に、大阪行き列車の停車駅は出雲市駅から見て宍道駅、玉造温泉駅、松江駅、安来駅、米子駅、根雨駅、備中高梁駅、神戸駅、三ノ宮駅、大阪駅の順となっています。2022年度より上り列車の運転区間が京都駅まで延長されたのです。
各駅における停車駅および発着時刻
京都 | 新大阪 | 大阪 | 三ノ宮 | 神戸 | 西明石 | 姫路 | |
着時刻 | – | 22:07 | 22:21 | 22:50 | 22:53 | 23:12 | 0:40 /23:48 |
発時刻 | 21:15 | 22:17 | 22:28 | 22:51 | 22:55 | 23:15 | 0:42 |
2024年4月現在、京都駅~姫路駅間における下り列車の停車駅および発着時刻は表のようになっています。読者の皆様の中には気づかれた方もいらっしゃるかと思いますが、「WEST EXPRESS 銀河」を利用したときの所要時間は52分です!京都駅から新大阪駅までを列車で早く移動するとき、皆様がふつう利用する種別は新快速です。もし新快速を利用なさるのならば、23分を要します。「WEST EXPRESS 銀河」が午後9時15分に京都駅を発車した後、京都駅を同27分に出た網干行き新快速の通過を茨木駅で待避するためです。
生山 | 米子 | 安来 | 松江 | 玉造温泉 | 宍道 | 出雲市 | |
着時刻 | 6:02 | 7:52 | 8:04 /8:26 | 8:46 | 9:12 | 9:24 | 9:39 |
発時刻 | 6:34 | 7:56 /8:18 | 8:28 | 9:05 | 9:13 | 9:25 | – |
下り列車は月曜日始発と金曜日始発で駅の発着時刻が異なっていて、青字を月曜日始発、赤字を金曜日始発とします。他方の上り列車は備中高梁駅に35分間停車し、山陽本線内で何度も運転停車が行われます。上り・下りともに営業時間外でございますのですべての「のぞみ」が停車する岡山駅は通過扱いです。
「WEST EXPRESS 銀河」がかつて同区間を走行していた夜行快速「ムーンライト八重垣」に比べ所要時間が長くなっているのは、度重なる運転停車によるものでございます。
> WEST EXPRESS 銀河に当選するコツとは
「WEST EXPRESS 銀河」に当選するコツは、「みどりの窓口」での予約とインターネット予約の両方を行うことです。
JRの乗車券や特急券などには、オンラインでほぼ予約できず、「みどりの窓口」に並び発売開始と同時刻の午前10時00分00秒に発券ボタンを押してもらわないと予約できない珍しいものがあります。予約困難な所謂「レアきっぷ」が適用されるのは運行開始初日の初列車や最終運行日の最終列車のように期日に意味がある場合や、珍しい車両が平生走らない路線を走る臨時列車などです。現在でも一部駅には、発売開始と同時に発券してくれる窓口と専用の列が設けられていますが、こうした列車の運行日には、発売前日から駅周辺のホテルなどを予約し始発列車の到着以前から並ぶ人もいるほどです。2024年現在、「サンライズ出雲・瀬戸」の個室寝台を数多の人がせめぎ合っています。競争率が高くなっているのは1人用A個室寝台「シングルデラックス」、2人用B個室寝台「サンライズツイン」、1~2人用B個室寝台「シングルツイン」の3設備です。首都圏から伊豆を結ぶ「サフィール踊り子」のグリーン個室も競争率が高く、予約が困難になります。「サンライズ出雲・瀬戸」の個室寝台はインターネット予約サービス「e5489(いーごよやく)」でも購入できますので、自身のスマートフォンなどでも発売開始と同時刻の午前10時00分00秒に予約することが可能です。インターネットで予約画面にアクセスした場合、「みどりの窓口」での処理よりとても遅くなっています。「レアきっぷ」は、記念日や臨時列車以外では夜行列車に多いといえるでしょう。「WEST EXPRESS 銀河」もそのパターンです。
「WEST EXPRESS 銀河」に関しましては、JR西日本の事前申込サービスを使えばオンラインからでも同条件で発売開始と同時刻の午前10時00分00秒に予約することが可能ですので、根っから「運勢」が重視されます。「グリーン個室プレミアルーム」(6号車)と「ファミリーキャビン」(3号車)は事前申込に対応していないため、「みどりの窓口」で予約しませんと難しいです。平日運行で6号車に連結されているグリーン個室「プレミアルーム」を狙った場合複数名用個室4室と1名用個室1室がありますが、もし1名用個室を金曜日発で予約するなら、信じられない幸運が必要だと考えられるのです。残念ながら「レアきっぷ」を取ることができなくても、まだ可能性は残っています。発売直後にキャンセルが出る可能性もあるのですし、キャンセル料金がきっぷの額面の30%に跳ね上がる出発日前日の直前には、キャンセルが出やすくなります。レアきっぷを狙うために必要なものは「運」ではなく「根気」です。インターネットで混雑状況を確認したり、諦めずに後日挑戦したりということでございます。
発売開始と同時刻の午前10時00分00秒に予約しても取れない時は全く取れません。シャッターを下ろした「みどりの窓口」が急増していてネット予約を交えたサービスの普及が叫ばれているのです。誰もが公平・公正に発売開始と同時刻の午前10時00分00秒に予約できる場所の提供が最も重要でございます。
> クルーズトレインより安価なのはなぜか
「WEST EXPRESS 銀河」の「プレミアルーム」が「TRAIN SUITE 四季島」や「ななつ星in九州」よりも廉価なのは、JR西日本が持つ車両を改造する技術力が高いためです。
JR東日本は「TRAIN SUITE 四季島」、JR九州は「ななつ星in九州」を運行していて、料金は少なくとも前者が32万円、後者が18万円掛かります。「WEST EXPRESS 銀河」において、最も高価で人気な「プレミアルーム」はベッドなどを備え付けていて、指定席特急料金とプレミアルーム料金だけで乗車可能です。「プレミアルーム」はグリーン個室で複数名用個室4室と1名用個室1室の計5室があります。車窓に対してベンチ型の座席が斜めに配置されていて、見ることのできる沿線風景は絶妙です。夜間は、背もたれを倒してフルフラットにすることができます。
部屋の施錠機構は暗証番号によるルームキーです。他にもフリーWi-Fi「JR-WEST TRAIN Wi-Fi SERVICE」や電源コンセント、USBポートが備え付けられています。料金は京阪神から山陰方面への場合です。運賃は、大人1名様が利用する設定として運賃と利用設備に応じた特急料金などの合計から算出されます。6歳以上12歳未満のこどもの運賃・特急料金は半額です。1の位が5の場合切り捨てとなります。
「WEST EXPRESS 銀河」の種車となった117系直流近郊形電車は、日本国有鉄道が1979年~1986年に216両製造しました。1987年の分割民営化でJR東海、JR西日本に継承された車両数はそれぞれ72両、144両です。京阪神地区の新快速には、ラッシュ時の輸送や対抗私鉄と比較したときの設備面に課題がありました。117系は九州地区のキハ66・67系と同様に転換クロスシートを基調として登場したのです。メーカーは川崎重工業、近畿車輛などで当時の技術力の高さが窺えます。最高運転速度はJR西日本車の場合115km/hで乗り心地が良くなっています。播但線や加古川線には2024年現在も103系が健在です。JR東日本では、営業拠点を置く首都圏の土地不足のため大規模な工場を持つことができません。老朽化した車両はあっさりと新車に交換されるわけです。近畿圏の場合、大阪市内近辺に工場を建設する余裕のある土地が見つかります。吹田総合車両所や阪急電鉄正雀工場がその例です。古い車両を大切に使い続けられるのは工場のデカさと職人技でございます。
多様な利用者の層や好みに応じた設備を備え付けている豪華列車なのにも拘わらず、お手頃な価格で乗車できるのは種車が国鉄時代に製造されたためです。頑丈な普通鋼製の車体は大掛かりな改造にびくともせず、豪雪地帯や特急での運用による陳腐化もございません。
> まとめ
紹介した理由について周知して頂きますと、「WEST EXPRESS 銀河」独自の空間が醸し出してくれる癒しの雰囲気をお気軽に味わうことが可能です!
最後に、今回の内容をおさらいしましょう。
繰り返しになりますが、複数名用個室は男性2人でご利用になる場合狭く感じられるかもしれないですのでご注意ください。
「WEST EXPRESS 銀河」は今年7~9月に南紀方面への営業運転が行われます。白浜、串本、那智方面に旅行する予定のある方々にもご一読いただけますと幸いです!
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