【最新版】関西本線(亀山駅-加茂駅間)がJR西日本の管轄となった理由を詳しく説明!急行「かすが」復活の理由も

鉄道

こんばんは、金色スバルです!

三重県が関西本線を経由する名古屋駅-奈良駅間の直通列車を復活させる構想を発表し、ここ最近話題となっています。

今回の記事では、なぜ関西本線の亀山駅-加茂駅間がJR西日本の管轄となっているのか、一時的に急行「かすが」が復活するとどうなるのか、リニア中央新幹線の開通でどう変わるのかについてわかりやすく解説します!

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なぜ関西本線(亀山駅-加茂駅間)がJR西日本の管轄となっているのか知りたい!リニア中央新幹線が開通するとどう変わるのか知りたい!そんな方も多いと思います。

今回の記事は一時的に急行「かすが」が復活すると関西本線はどうなるのかについても詳しく解説します。

鉄道について知らないことだらけの方だけでなく、沿線にお住まいでない方にもわかりやすい内容となっていますので、お読みいただければ幸いです。

それでは、どうぞ!

関西本線(亀山駅-加茂駅間)がJR西日本の管轄区域となっている理由は、国鉄時代の亀山機関区が天王寺鉄道管理局の管轄となっていたためです。

1896年、柘植駅-加太駅間の急こう配が連続する区間に対応するため関西鉄道亀山機関区が発足しました。亀山機関区は1907年の国有化を経て1936年に亀山機関区となったのです。1986年に八尾市に所在する竜華客貨車区亀山支区を統合しました。竜華客貨車区はかつての竜華信号所に併設されていたのです。竜華信号所は1986年に竜華操車場に代わって開設されました。翌年の国鉄分割民営化により、竜華信号所はJR西日本へ継承されたのです。1997年に廃止されたのち、再開発によってマンションや医療機関などとなりました。久宝寺駅を含む一帯は現在も「龍華町」と呼称されています。かつての地名は西側が大字亀井、東側は大字渋川でした。龍華町交差点から見て奈良方には高層マンションや商業施設などが建ち並んでいて、はたまた大阪方には環境施設があります。国鉄分割民営化に備え亀山機関区が亀山運転区となってから1ヶ月後、JR西日本の近畿圏運行本部の管轄となりました。鉄道部制度により第1次鉄道部として発足してから亀山運転区は亀山鉄道部に編入されたのです。2021年には亀山鉄道部が廃止され、乗務員区所はかめやま運転区と改組されました。車両基地は吹田総合車両所京都支所亀山派出所となったのです。

亀山派出所に所属するキハ120形気動車0番台の車体側面には、「近カメ 定員99」と書かれているのです。亀山鉄道部発足に従って、近畿圏運行本部を表す「近」と組み合わせた「近カメ」が設定されました。「近カメ」は後の組織改正で「本カメ」となり、1993年6月に大阪支社が発足して「大カメ」となったのです。2010年12月の近畿統括本部発足によって、「大カメ」は「近カメ」となりました。

近畿地方でも東海地方でもない三重県内での利用状況によって、亀山駅-加茂駅間の関西本線の会社境界が定められているのです。

関西本線を経由する名古屋駅-奈良駅間の直通列車を復活させる構想が立てられたのは関西本線の利用促進のために三重県とJR西日本などが調整を進めたからです。

関西本線は、名古屋駅-JR難波駅間の174.9kmを結んでいます。内名古屋駅-亀山駅間の59.9kmとJR難波駅-加茂駅間の54.0kmが直流電化されているのです。電化されていない残り61kmは輸送密度が極めて低い不採算路線となっています。不採算路線とは、輸送密度が2,000人/日未満の線区のことです。少子高齢化などの人口減少により、経営が厳しくなりつつあります。

関西本線(亀山駅-加茂駅間)の赤字額はJR西日本管内で3番目に大きく、15億8000万円となっているのです。三重県は沿線の亀山市や伊賀市、JR西日本と利用促進に向けた協議を行ったのです。現在関西本線で大阪、奈良方面や名古屋方面に向かうには直通列車はなく、加茂駅や亀山駅で乗り換えなければなりません。名古屋駅と奈良駅を結ぶ直通列車の実証運行は今年秋に2日以上行われる予定です。関西本線の利用を促進するため、亀山駅-島ケ原駅間を通勤のため利用する従業員の方々がいらっしゃる企業が公募されました。事業は協力企業を通じてチャージ済みのICOCAを配布し、従業員の方々に実際に利用していただくことによって行われるのです。関西本線(亀山駅-加茂駅間)では、2021年3月13日よりICOCAがご利用いただけるようになりました。加茂駅と亀山駅以外の駅では、和歌山線などと同様に車載型IC改札機が利用可能となったのです。

車載型IC改札機は、進行方向に対して後方のドア付近にある青色のIC改札機にタッチして乗車するのです。反対に降車するときは、前方のドア付近にある黄色のIC改札機にタッチします。

気になる実証実験での使用車両は、キハ75系が濃厚です。キハ75系は2006年3月をもって廃止された急行「かすが」での運用実績がありました。急行「かすが」は1930年から現在の大阪電気軌道・参宮急行電鉄に対抗して運転を開始した快速列車がルーツです。関西本線の名古屋駅-JR難波駅間は東海道本線名古屋駅-大阪駅間よりも距離が短くなっています。当時、並行する東海道本線と近鉄は、それぞれ電化の未完了、途中駅での乗り換えというハンディキャップを背負っていた状況下です。戦争により休止された快速列車は、臨時準急列車として復活し名阪間の輸送に貢献しました。キハ75形気動車は1999年に登場し、所要時間を全盛期の水準に戻したのです。廃止される前においては、JRの昼行急行では最後の全席指定席が設けられていました。中間のドアは締め切られ、快速との差別化が図られたのです。2019年より特急「ひだ」・「南紀」用のキハ85系気動車の置き換えが始まりました。後継として導入された特急車両は、ハイブリッド方式のHC85系気動車です。2022年にはJR西日本が所有する京都鉄道博物館でキハ85系気動車とともに展示されたため、対JR西日本区間直通列車として選出される可能性があると考えられる方もいると窺われます。HC85系は特急「ひだ」・「南紀」に使用する編成数が確保されているため他の路線で定期列車として運行可能な余裕は無いのです。JR西日本が同一の設計を有する車両を設計し、E7系・W7系のように共通運用すれば定期列車化が可能となるかもしれません。JR西日本車ではキハ189系気動車の使用が有力視されていますが、前述した2形式に比べ実現する可能性は低いでしょう。

関西本線の利用を促進するために、名古屋駅-奈良駅間の直通列車が18年ぶりに復活するのです。実証実験で使用される車両は、急行「かすが」時代と同じくキハ75形の可能性が高くなっています。仮に定期列車化されたとなると、使用車両はキハ75形の後継車両となるでしょう。

もしリニア中央新幹線が開通したのならば、関西本線は現在と同じ状況下で運行されることが想定されるのです。

関西本線は先述のとおり輸送密度が極めて低く、大幅な赤字となっています。リニア中央新幹線が開通すると、並行在来線として第三セクター化されるかもしれないとみなす意見もありますが、現行通りJR西日本が経営する可能性が高いのです。リニア中央新幹線はJR東海が主に建設しており、鉄道・運輸管理機構による整備新幹線ではありません。鹿児島本線(八代駅-川内駅間)や北陸本線(敦賀駅-直江津駅間)などと似たパターンにはならないのです。

奈良をご来訪されると、近年写真のようなリニア新駅誘致看板を目にするようになりました。整備計画では、奈良市附近にリニア新駅が開業する予定です。奈良市附近に新駅が設置されるため、相楽郡精華町の町議会議長も新駅誘致を目指し、「リニア中央新幹線の京都誘致に向けた決起会」に出席しました。リニアが京都府内を通らないルートで建設されることで、「のぞみ」が大幅に減便されることを恐れ必死になっているのです。2022年の時点では、平城山駅、大和路線郡山駅-奈良駅間に設置せれる新駅、大和路線と近鉄橿原線が交差する場所の3ヶ所が新駅候補地として挙げられています。2009年時点で、JR東海は「奈良市、生駒市、大和郡山市、天理市と各周辺市町村」に奈良県駅を設置することを策定しているのです。奈良市は奈良県で最も大きな都市であり県庁所在地であること、生駒市は関西文化学術研究都市の中核に近いこと、大和郡山市は奈良盆地の中央付近にあること、天理市は高速道路のICに近い交通の利があることを発揮しました。2013年12月26日、奈良県内の33自治体と県会議員15名が「『奈良県にリニアを!』の会」が橿原市長を中心に結成されたのです。「『奈良県にリニアを!』の会」は大和郡山市に駅を誘致することを計画していました。結成される8日前には、天理市が計画に賛同するため市内への駅誘致を取りやめたのです。同じく誘致に積極的な奈良市と生駒市には結成の誘いは来ず、奈良市からの反発を招きました。

リニア中央新幹線が開通した場合は、バス転換や第三セクター鉄道への転換はなく存続が濃厚です。

紹介した理由について周知して頂きますと、急行「かすが」復活京都府北部への移動時に皆様が気付き難いことに関しても興味が湧くはずです!

最後に、今回の内容をおさらいしましょう。

JR西日本が管轄している理由3つ

国鉄時代に区分されていた鉄道管理局

府県境で分割すると複雑になる

三重県内での利用状況

一時的に急行「かすが」が復活する理由3つ

関西本線の利用促進

ICカードを用いた通勤の奨励

名阪間輸送への貢献

繰り返しになりますが、名古屋駅-奈良駅間を結ぶ直通列車の実証運行は今年秋に2日以上行われる予定です。

今回の記事では車載型IC改札機を利用する方法についてわかりやすく解説していますので、関西本線(亀山駅-加茂駅間)だけでなく和歌山線や七尾線などを利用されている、もしくは利用される予定の方々にもご一読いただけますと幸いです

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