北大阪急行8000形とは?8001Fと8005Fの現在についても詳しく解説

鉄道

こんばんは、金色スバルです!

「北大阪急行8000形はいつ製造されたのかわからない…」と悩んでいる方必見です!

北大阪急行8000形の各編成がいつ竣工したのか知りたい皆様に向けて、機器更新前の記念装飾や内装のリニューアル改造工事についての話題を含め納得するまで説明します。

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当記事で他に解説する内容は、北急線内で車内自動放送が導入された時期と開始当時の様子です。

北大阪急行8000形の外装はOsaka Metro御堂筋線の臙脂色と阪急マルーンの帯を纏っています。現在の在籍数は10両編成3本です。

現在運用されている8000形は二代目で、初代8000形は1970年の大阪万博の開催に向けて8両編成2本が製造されていました

北急沿線には豊かな緑や花に恵まれた公園、穴場スポットが豊富ですから、訪問することで観光の幅が広がります!

それでは、どうぞ!

※当記事で使用している画像は北大阪急行電鉄株式会社から事前の許諾を得て撮影しました。

北大阪急行8000形が製造されたのは、1986年~1996年の10年間です。

北大阪急行電鉄8000形電車は開業当初からの2000形電車を置き換えるため製造されました。

2000形は老朽化が深刻で、冷房装置を取り付けるには大がかりな改修が必要でした。2000形を冷房化した場合主抵抗器の放熱に冷房装置の放熱が加わりトンネル内の温度が上昇してしまいます

冷房化費用と寿命を踏まえた結果、8000形のデビューに至ったのです。

8000形は1987年に第27回鉄道友の会ローレル賞を受賞しました。高く評価された点は、一層質の高い性能や細かい配慮がされた車内の仕様などです。

1988年10月には「ポールスター号賛歌」が作られています。最初に、長編成化までの流れについての解説です。

北大阪急行電鉄8000形は1986年7月1日に営業運転を開始しました。

「ポールスター号」の由来は北の空に輝く北極星です。

                                               

8000形の第1編成8001Fは、1986年2月28日に竣工しました。

当時は8両編成(8000-8200-8300-8400-8600-8700-8800-8900)でしたが、10両化可能な機器配置で新製されました。

同年の12月12日には8002Fも8両編成で竣工されたのでした。

                                               

1987年4月18日の大阪市営地下鉄御堂筋線全通に備え、2編成とも9両編成化されました。

写真の黄色で示された中間車は、新たに製造された8100形です。8100形はあびこ方から2両目に組み込まれ、輸送力の増強に貢献しました。

同年8月10日に竣工した8003Fは、最初から9両編成で落成した車両です。8000形は1993年4月30日までに計7編成が出揃い、北大阪急行電鉄が所有する車両のすべてを占めるようになりました

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北大阪急行線内での車内自動放送

1993年10月から北急線内で車内自動放送が開始されたのでした。

車内自動放送の再生装置は8トラックテープで、のちにICレコーダーへと交換されました。再生装置の準備工事は事前に行われていたのでした。当時の日本語音声は津田英治氏が担当していました。

                                               

10両編成化が行われたのは1995年12月8日から1996年5月20日にかけてです。10両編成に増結された理由は、大阪市営地下鉄御堂筋線の輸送量増強工事が終了したためです。

増結は新たに8600形を竣工することで行われ、従来の8600形は8500形になりました。

8600形の改番理由とは、元の8600形にあった簡易運転台を従来のまま活用し、編成内の形式別編成順位を調えるためなのです。

北大阪急行電鉄8000形は車体が軽く、保守用のモニタリングシステムなど豊富な内容をたくさん持った名車として知られています。次に紹介するのは、8000形が登場した後の変化です。

> 2:改造工事の施行

8000形「POLESTAR」は今に至るまで様々な改造を重ねてきました。

例を挙げると、ドアチャイム交換、車いすスペース新設、シートモケットの張り替えなどです。

                                               

北大阪急行電鉄8000形は、快適性向上のため多種多様な改造を受けました。大きな節目を迎えたときには記念装飾が展示されていたほか、当時のトレンドを反映した座席広告もあったのです。

1999年度からは車内放送の日本語音声が秀平真由美氏に交代しました。

8006Fは、唯一LED車内案内表示器の設置かつドアチャイムの自動化が施工された車両です。改造工事は2002年11月に実施されました。自動化されたドアチャイムはドア開閉に車掌スイッチと連動して鳴動する仕組みです。従来はボタン式チャイムで、北大阪急行線内で継続使用されています

2005年3月中旬から下旬に更新されたのは、写真のようなエンブレムです。

2006年3月に8006Fの座席に描かれたのは、NTTドコモのマスコットキャラクター「ドコモダケ」です。

2006年7月1日をもって8000形はデビュー20年を迎えることになったため、同年6月中旬から7月下旬にかけて非常貫通扉上に運転開始20周年ステッカーが貼付されました

2010年2月24日に北大阪急行電鉄が開業40年を迎えることを記念して行われたのは、沿線小学校の児童絵画展や運輸営業開始当時と現在の様子を比較できる写真展でした。

                                               

機器の老朽化に伴い、2012年から機器更新が始まりました。最初に更新工事が行われたのは8003Fです

更新工事の内容

> 各種運転台機器・制御装置の更新

>ドア下に黄色の線が引かれ、車内照明はLED化された

>運転台計器類のアナログ化、車外スピーカー設置、保安装置更新

床下機器はGTOからIGBTに変更されました。室内灯のLED化が他の編成に先駆けて行われたのは8003Fです

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8003Fの前照灯が白色LEDに換装された時期は機器更新と同じ頃です。8006Fと8007Fは更新工事開始前に前照灯がLEDに交換されました

内装の更新工事

内装をリニューアルする改造が開始されたのは2018年です。

内装の老朽化に伴い床敷物や化粧板などを改修する必要が出てきました。8006Fで同時に行われた内容とは、行先表示器のLED化です

車内は最新型の9000形をもとに更新されました。しかし、8003F・8007FはLCD表示器を設けない更新でした。

事故の危険性を鑑み、ブラインドはアルミ製鎧戸から通常のカーテンに変更されました

御堂筋線全駅に可動式ホーム柵を導入することが決定したため、可動式ホーム柵に対応する工事が行われたのです。定位置停止を行うにあたって、ATO/TASC機器も搭載されました。

> 3:8000形の置き換えと保存

2014年に8000形の後継という位置づけで登場した車両が9000形です。

                                                                       

1・2次車は8002Fと8004Fを置き換えました。8002F・8004Fは全車解体済みです。

8002Fは長期間運用離脱していたため、リニューアル工事の施行が期待されていました。リニューアルや蛍光灯のLED化も行われず解体されてしまったのは残念です。

9000形による置き換えが進み、8004Fも2015年2月18日に廃車されました

3次車の置換対象は8001Fと8005Fです。

引退後、8001Fは2016年3月下旬頃に8001号車を除いて全車両が解体されました。8001号車が静態保存されていたのは桃山台車庫です。

8001号車はイベント「北急ふれあいフェスティバル」で一般公開されていました

南北線が箕面萱野駅まで延伸されるのに伴い、車庫を拡張するため桃山台車庫から搬出されたのは2021年でした。工事に際してともに搬出された2000形2002号車は、現在小倉商事で保存されています。

8001号車は奈良県の解体業者で廃車・解体されたのでした

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8005号車は廃車の後小倉商事株式会社に購入され、丹波篠山市の篠山保養所で保存中です。現在は往年の帯色に復元されました。譲渡当時の帯色は、小倉商事のコーポレートカラーでした

他方で、車番不明ながらも8100形の一部が小倉商事中島第1工場の事務所としても使われています。

2024年現在、8000形は9000形に置き換えられ形式消滅する方針です。9000形の登場から10年が経ち、8000形の去就が注視されます。

> まとめ

今回解説した内容は北大阪急行電鉄8000形電車の各編成が竣工した時期と大小さまざまな規模の更新工事、廃車と今後の動向でした

最後に、記事の内容をおさらいしておきましょう。

北大阪急行8000形が製造された時期

第1編成は1986年2月28日に新製された

8003Fより、当初から9両編成で落成した

8600形は改番され、新たな8600形が組み込まれた

北大阪急行8000形の運用線区は南北線とOsaka Metro御堂筋線です。御堂筋線内でみられる阪急電鉄の車両に似た内装を持った車両は、北大阪急行電鉄が保有しています

北急車による運用は今年3月より御堂筋線内完結運用にも拡大したのですから、是非お探しくださいませ!

9000形に施されたラッピングや新しく北急沿線に加わった新駅「箕面萱野」について知りたい方は、次の記事もあわせてチェックしてください。

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