こんばんは、金色スバルです!
「プライベースは2両化されるのか気になる…」と疑問に思っている方注目です!
当記事では、阪急京都本線(以下、「阪急京都線」という)を利用する予定のみなさま向けに阪急京都線10両快急の沿革や阪急神戸本線・宝塚本線への導入についての話題を含め説明します。
この記事は以下のような人におすすめ!
・阪急京都線にプライベースがなぜ投入されるようになったのか知りたい!
・阪急京都線で運行されていた10両編成について知りたい!
・プライベースのデザインと今後の見通しを知りたい!
プライベースの由来やトラブル発生時のプライベースについて知りたいみなさま向けにわかりやすく解説します。
今回の記事で説明することは、日常生活をプライベートな空間で送りながら移動できる環境を提供するサービスです。
プライベースに似たサービスの例として、京阪電車「PREMIUM CAR」や新快速「Aシート」が挙げられます。
阪急京都線沿線には穴場スポットも多いため、プライベースに乗れば旅行の幅が広がるかもしれないですね!
それでは、どうぞ!
目次
> プライベースはもう1両増結されるのか
プライベースの連結数は今後2両に増える可能性が強いです。
> プライベースが誕生した経緯
プライベースとは、大阪府大阪市の大阪梅田駅から京都府京都市の京都河原町駅までを結ぶ「座席指定サービス」の一種で、2024年7月21日(日)に提供を開始しました。
「PRiVACE」は、みなさまが確実に座って通勤できるサービスです。
PRiVACEの世界観
①鉄道によりお客様の心豊かな生活を創造する
②すべてのお客様を笑顔にする
③「自分だけの時間」をご利用の皆様に提供する
PRiVACEの名称は、PRIVATEとPLACEにちなんでいます。「i」が小文字なのは各々の自分時間を体現しているためです。
ロゴデザインは写真の通り頭文字の「P」と座席の形状に由来します。
京阪電車「PREMIUM CAR」のような快適さをさらに追求した座席の流行は阪急初の有料座席が誕生した経緯です。最初に、阪急京都線の平日朝ラッシュ時における10両編成の沿革について解説します。
> 1:阪急京都線の10両運用
阪急3線では平日朝の通勤時間帯に10両編成の設定がありました。
現存する10両編成の運用は神戸本線の通勤特急のみです。
阪急京都線の10両編成
1985年から、阪急京都線で平日朝に10両運転が始まりました。
対象は午前7時台に京都河原町を出発する快速急行3本と折り返し列車でした。
1本目と2本目は桂車庫で10両編成を組んで京都河原町駅に送り込まれていました。7時46分に京都河原町駅を出発する3本目が連結するのは京都河原町駅の1号線ホームです。
増解結の手順
京都河原町駅は頭端式・切り欠き式ホーム1面3線になっています。2号線は唯一の7両限界ホームで、発着する車両はごく少数です。2号線には現在も「新聞原稿入れ」が残ります。
増結作業の手順は以下の通りです。
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一方、解結作業が行われるのは大阪梅田で折り返した後桂に戻ってきたときです。
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増結編成2両は桂車庫に入庫します。
10両化に至るまでの道程
阪急京都線に10両編成を設定するに当たり、大宮駅と西院駅のホーム長が最大のハードルでした。
京阪時代の1931年に近畿地方初の地下線として延伸開業しました。当時のホーム有効長は7両分でした。
西院駅は相対式ホーム2面2線で、駅のやや南にある京都地下線の入り口に翼を広げた鷲の像が佇んでいます。開業当初はせいぜい2両編成の電車でしたので、ホーム長には十分な余裕がありました。
1963年の河原町延伸によって設置された烏丸駅と河原町駅のホーム有効長は8両分でした。
1970年代、阪急京都線の優等列車は8両編成になりました。ホーム有効長が7両の西院駅と大宮駅は、地下線のため延伸工事が難しく、上下線ともに最後尾のドアが開かないままでした。
10両編成の運用が開始されると同時に西院駅と大宮駅のホームが3両分延伸されました。
烏丸駅は元来8両対応のためトンネルを広げる工事は不要でしたが、写真の通り中央部に比べて上下線ともホーム端がとても狭くなっています。
河原町駅の1号線は計画当初から十分に長く、10両編成に対応するのは簡単でした。
2022年12月17日のダイヤ改正で終了した10両編成での運用には莫大な費用と苦労がかかっています。次に解決するお悩みは、トラブル発生時のプライベースについてです。
> 2:PRiVACEのデザインと神宝線への投入
「PRiVACE」は、2024年7月21日の大阪梅田午前6時15分発から運行を開始しました。
運行区間は、阪急京都線の大阪梅田駅-京都河原町駅間です。
PRiVACEのデザインと今後の発展
プライベースはとても素敵で、一般車両とは異なる高級感を漂わせています。
今回解説するのは、プライベースの内外装デザインと車内設備の二点です。
内外装デザイン
デザインのうち、外観デザインは一般車両と違い、車体側面に金色の飾り帯があります。乗降用扉のガラスは、ステンドグラスのような和をイメージさせるデザインです。
ガラスは金色の線で囲まれていて、観光客を一般的な阪急の車両とは異なる特別な空間へと誘います。
他方のインテリアは、一般車両に比べ高級感あふれる雰囲気です。デッキ部分には、壁面下部や床に落ち着いた木目調のデザインが、壁面上部に大理石調のデザインが使用されています。
高級感を更に引き立ててくれるのが、ダウンライトです。
客室の床面はカーペットで、より高級感あふれる空間になっています。
間接照明から照射された柔らかい光の雰囲気は、あたかも自宅でくつろいでいるかのような気分です。
PRiVACEの座席
①2列+1列の3列シートで、座席幅とシートピッチが広くなっている
②リクライニングに連動して座面が動作する
③座席頭部側面が前方に出ていて、2列シートの中央には大きめの仕切りがある
快適な車内設備
肘掛けにはインアームテーブルがあります。全席にコンセントがあるため、スマートフォンの充電やパソコン作業が可能です。コンセントにはAC100V、2A、60Hzのものが採用されています。
瞬間的な停電や電圧変動にはご留意いただけますと幸いです。
リクライニング角度は大きすぎず、長時間乗っても疲れません。
リクライニングレバーとコンセントの間にあるボタンは読書灯のボタンです。読書灯はヘッドレストにあり、自由に向きを変えることができるようになっています。
背面の荷物用フックはゆっくりと静かに動かすことが可能です。マガジンラックには雑誌や本を入れることができます。
便利な機能
●大型荷物スペース:スーツケースなどを収容できる
●車いす利用者の優先席:車いす・ベビーカーをご利用のお客様に対応した優先座席
●キッズチェア:すべての子どもと親たちがおでかけしたくなる子ども用座席
他に用意されている設備は、防犯カメラや匂い分子を取り除く空気清浄機です。
神戸本線・宝塚本線での導入
神戸本線・宝塚本線での導入
神戸本線や宝塚本線は阪急京都線に比べ距離が短く、現状投入しても引き合わないために座席指定サービスが導入される見込みは低くなっています。
宝塚本線は20分以内の利用客が多く、宝塚へは神戸本線・今津線経由のほうが早いです。
写真の赤矢印は神戸本線・今津線経由のルートを、青矢印は宝塚本線経由のルートを表しています。
日生エクスプレスへの導入は2社にまたがってしまうため、座席指定料金が上乗せされることになり厳しいです。
他方の神戸本線では、ラッシュ時に対応するため大和路線の「快速 うれシート」と同様に半室をデュアルシートにして座席指定サービスを開始する見通しとなっています。
2030年に神戸空港は国際定期便の就航が予定されているため、アジア圏を中心に観光客が増加する可能性が高いです。
PRiVACEの現状と将来
PRiVACEは阪急京都線の特急系車両として運用中の2300系1本と9300系6本の大阪梅田方面から4両目に連結されています。
PRiVACEの特徴
①運行頻度は1時間につき2、3本で、2025年時点で4~6本に拡大する予定
②アテンダントの全員がユニバーサルマナー検定を受講していて、ジャケットとベストは環境にやさしい素材でできている
③走行に使用するすべての電力は、実質的に再生可能エネルギー由来
9300系は2300系に順次置き換えられ、ロングシート化などの車両改造が行われる予定です。
運転見合わせ時などはPRiVACEが中止になる場合があります。PRiVACEが締切扱いにされると、一般車両7両のみで運行されるため、混雑悪化の懸念が高まるのです。訪日外国人のお客様が多い阪急京都線には、増結編成2両をPRiVACE、基本編成8両を一般車とした2300系の後継車両が導入されるかもしれません。
> まとめ
今回は阪急京都線の10両編成で運行されていた快速急行の歩みにおいて言及しつつ、PRiVACEは2両に増結されるのかというお悩みを解決する方法について解説しました!
最後に、記事の内容をおさらいします。
平安神宮や法観寺などへは座席指定サービス「PRiVACE」での快適な移動が可能です。みなさまがとても満足いくものになる環境が当サービスに整っています。
京都には、季節ごとの花を楽しむことができる場所が多いです。途中の桂駅からは嵐山方面へ向かう電車が出ています。嵐山は、竹林の小径や渡月橋など観光スポットが満載です。桂から嵐山まで8分で到着します。
電車での移動は京都市内の交通渋滞を心配する必要がないですから、PRiVACEに乗って京都の人気観光スポットを心ゆくまでお楽しみください。
ご一読いただきありがとうございました。
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